初めてママになる あなたへ  

「おめでとうございます。おめでたですよ。そろそろ12週に入ります・・・」
その時から、あなたはもうお母さん。生まれてくるのは、パパ似の「たくましくて、しっかり者の男の子」でしょうか?それとも、あなたに似た「かわいくて愛嬌のある女の子」でしょうか?夢と期待はふくらみますね。お腹の中で、ぐぐっと初めて動いたときは、感動だったでしょう?
                               
そして40週・・・陣痛の痛みに耐えながら、きっとあなたは初めて心から神様に祈るのです。(私もがんばります。私の赤ちゃんも一緒にがんばっています。どうぞ元気な赤ちゃんが生まれますように。どうぞ五体満足で生まれてきますように・・・・)
ところが、そんなに謙虚だったあなたも、ほんの数カ月後、公園でいつも見かけるあのベビーカーの子のことが気にかかります。(あの子、うちの子と同じくらいなのに、すごくよく声を出して、ママのおしゃべりに声を出してキャッキャ笑って応えてる・・・何カ月なのかしら?いつもああなのかしら?)親って、本当に現金なものなんですねえ。あなたが胎動を感じる頃になると、赤ちゃんはしっかりとお母さんの声が聞こえるようになっています。そういう詳しいことは、書店にある膨大な育児書やマタニティー雑誌に載っていますね、興味のある方はチェックしてみてください。知識ばかりにかたよらず、でも母として、いろいろと新しいことを知ることは楽しいことです。それに、80年を越える長い人生の中で、マタニティーライフはたったの40週間か80週間?意外短いと思いませんか?だからこそ、有意義に過ごしてほしいのです。
ただ、とにかく大事なことは、「しっかりと待ってあげること」です。この世の中に誕生するその時まで、あなたはまだ見ぬ我が子と、たくさんお話しをしてあげてください。

               
「今日は朝からお天気がいいわね。お散歩にいきましょうか?きっと駅の向こうの公園では桜が咲いているわよ。」
「雨の日のお買いものは疲れちゃったわね。滑っちゃいけないとすると緊張するわ。あなたも疲れたでしょ。少しお腹が張っているもの。ご苦労様!」
「銀杏の葉のじゅうたん、ステキでしょ。来年はあなたと一緒に落ち葉を集めましょうね。」
「あー寒かった!手がこんなに冷たくなっちゃったわ。今夜は雪になるかしら?」

あなたと一緒に美しいものを見て、ステキな音を聞いて、赤ちゃんも一緒に感動するのですよ。待たれて・・・待たれて・・・そして生まれてきた子供は、幸せな子供です。それに、生まれた瞬間から、ステキなお名前で呼んでもらえるとしたら、もっともっと幸せですね。最近では、様々な胎教のお話がありますね。きっとどれも科学的、医学的な裏付けがあるのでしょう。でもね、何よりの胎教は、パパとママが穏やかに、生まれてくる赤ちゃんのお話をしながら、楽しく毎日を送ること、仲良く誕生の日を待つこと、これにまさる胎教はありません。ママの幸せな気分は、お腹の中の赤ちゃんの幸せなのですから・・
           

 そして、赤ちゃんが生まれてきたら、一生懸命に育ててあげましょう。
一生懸命の意味は、手抜きをするな!ということではありません。育児書を持ち歩き、湿しんが出たと言っては皮膚科にかけ込み、日光浴が良いと聞けば、自分の体調が優れなくても無理して出かける・・・・離乳食が始まると、どんなに少量でも手間暇かけて作る・・・そんなことを言っているのではありません。赤ちゃんだって1人1人はすごく違うのですよ。皮膚の弱い子もいれば、平気な子もいます。それに、日光浴が良いと言っても、無理をして出かけたお母さんが体調を崩しては何もなりません。お母様の体調が万全になるまで、日光浴はいいじゃないですか。離乳食も、その日によって食べる量は違います。子供はむらっ気。食べてくれるかどうかわからない離乳食を1時間以上かけて作り、思うように食べてくれない!とイライラしたり、悲しくなったりするくらいなら、離乳食作りの時間を半分にして、赤ちゃんの相手をする時間にしてあげましょう。離乳食、二つに一つは、最近便利になった市販のものを使うのも手です。
大事なことは何?そうです、大事なことは、やっぱりお母さんの笑顔。
 一生懸命に育てる、それは一生懸命に愛してあげることです。(あー、私はがんばって育児をしている・・・)と自己満足をするためではなく、本当に愛する我が子のために愛してあげてください。
たとえばそれってどんなことですかって?その答えは、皆さん1人1人がお母さんとなり、あなたの大事な赤ちゃんを抱っこする時、ベビーベッドの横ですやすや眠る赤ちゃんを見る時、きっと見つけることができるでしょう。
そして、その「答え」をいつまでも大事にしてください。赤ちゃんが幼児期を迎え、かわいい天使から怪獣に変身しても、小学生になってお母さんの言うことを素直に聞いてくれなくなっても、中学生になってむずかしい時期を迎えても、その「答え」を忘れず、お母さん自身の安心や見栄のためではなく、愛する我が子のために愛してあげてください。

「おめでとうございます、おめでたですよ!」
その日の気持ち、その時の喜び、それがあなたの本当の真の愛情のかたちなのです。どうぞ、どうぞ忘れないで、お母さん。

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