お母さんって、とっても重要!
 

 
 
生まれたばかりの赤ちゃんは、真っ白のキャンバスです。そこにどんなステキな絵を描いていくかは、パパとママの手にかかっているのです。そう、どんな絵でも描けるのですよ、すごいでしょ。でも・・・・それって、本当は何て責任重大なことでしょうか!!

 今ではそんなお父様はほとんどいなくなりましたが「え?子育て?それは母親の仕事でしょう。僕には仕事がありますからねえ。育児は家庭にいる母親の仕事ですよ。」なーんて、無責任なことを言い放つパパも、80年代後半までは生息していたのです。実際、結婚し、母親となっても専門職としての職業を持つ女性が多くなった現代では、「育児・家事イコール妻の仕事」という公式は、以前よりは成り立ちにくくなりました。
 しかし・・・・実質8ヶ月の長い間、お母様はまさに自分の体の一部として赤ちゃんと生活を共にし、そして感動の出産を迎えます。その後も、おっぱいのお世話、オムツ、沐浴・・・・中心になって赤ちゃんのお世話をするのは、やっぱりお母様。そして一日一日、赤ちゃんは体も心も成長していくのです。

 抱っこをしてくれるお母さんの手の感触、「もうおなかはいっぱいですか?そう、おりこうさんねえ・・・」といつも話しかけてくれる時のやさしい声、にっこりと微笑みみかけてくれるあたたかい眼差し・・・そんなすべてを、赤ちゃんは敏感に感じとっているのです。それは幼児期を迎えた子供でも同じこと。そうです、どんなにパパがやさしくても、どんなにパパがタカイタカイをしてくれても、残念ながら子供にとって一番長い時間、自分自身の生活にかかわって一緒に暮らしてくれているお母様は、やっぱり特別!最大の存在なのですね。

さあ、一緒に考えてみましょう。

 生後10ヶ月を迎えた貴史くん、毎日ママと一緒に、ベビーカーに乗ってお買いものです。
スーパーまでの道は交通量の多い大通り、ひっきりなしに貴史くんの横を車が通っていきます。グウォーン・・グウォーン、またダンプカーが通り過ぎました。そのたびにママはベビーカーの上から顔をのぞかせて貴史くんに言うのです。「貴ちゃん、ダンプカー、こわいわねえ。グウォーンって走って行くわねえ。わー、危ない。」

 
 
1才半になった貴史くん、ほとんどの男の子が興味を示すミニカーや乗り物にも、あまり興味ははありません。そして、スーパーまでの大通り、貴史くんの横をダンプカーが通り過ぎるたびに言うのです。
「ダンプ、くわーい、ダンプ、あっぶ・・・ねえー。」

 毎日のように「ダンプカーは恐い、危ない」とお母様から聞かされ続けた貴史くんにとって、ダンプカーは乗り物、働く車としての興味の対象である以前に「恐い物、危ない物」としてプットされてしまった様です。


 さやかちゃんは2才半になった今年から、週に2回、近くのナーサリーに通うことになりました。ちょっと恥ずかしがり屋さんのさやかちゃんですが、この頃は一人遊びをするだけではなく、お友達の遊ぶ様子を見て、(楽しそう・・・)と思えるようになりました。
 
そんなさやかちゃんのお母様は、ナーサリーに出かけるときにはいつも、さやかちゃんと手をつなぎ、道ばたに咲いているお花の話、さっき飛び立った鳥さんの話など、いろんなお話をして歩きます。
 そんな時、いつもお母様は、犬を散歩させているおじいさんや、お家の玄関先を掃いているおばさん、道ですれ違う人達に明るくご挨拶をします。
「おはようございます、今日はお天気がいいですね。」「おはようございます。バラ、きれいに咲きましたね。」「おはようございます・・・」「いってらっしゃい・・・・」

 
そのうち、お母様の「おはようございます!」の声に、もう一つのかわいい声が重なるようになりました。
「おはようございまーす。」今はまだまだ小さいさやかちゃんの声だけれど、これからもずっと、ステキな笑顔のお母様と一緒に、さやかちゃんもごあいさつをしながら通うことでしょう。


 いかがですか?幼い子供にとって、お母様の影響はとても大きいものです。
最近よく取りざたされる遺伝子DNAの関係で、もちろん先天的に持った子供の資質もあるでしょう。しかし、お子様と一番長い時間、そして最も深く関わる「お母様の一挙手一投足」は、そのままお子様に反映されていくのです。
「教えられて・・・・学ぶ」という習得方法(成長)は、もう少し大きくなってからのもの。子供は、親の、特にお母様の姿を見て、お母様を真似ることによって育つ、と言っても過言ではありません。

 
賢い子供は、賢いお母様のもとに育ちます。お母様こそが子供の鏡。どうぞお忘れなく!!

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